アニメ調 CG の作り方 第 10 回「Pencil+ ラインに関するよくある質問」(Maya 編)

この記事では Pencil+ ラインに関するよくある質問を紹介します。 

1 スムーズ メッシュ プレビューをレンダリングしたい

Maya の[スムーズ メッシュ プレビュー]をレンダリングする場合は、Pencil+ 4 メニューから[Pencil+ 4 レンダリング設定ノードを追加]をクリックして、PencilRenderSetting ノードを追加してください。

[スムーズ メッシュ プレビュー]はその名の通りプレビューを目的とした機能であるため、[Maya ソフトウェア レンラダ]ではスムーズ メッシュ プレビューを直接レンダリングできません。Pencil+ は[Maya ソフトウェア レンラダ]で動作しているため、レンダラがサポートしない機能に対応するのは難しいですが、[スムーズ メッシュ プレビュー]をレンダリングしたいという要望が多かったため、レンダリング実行時に Maya の[スムーズ メッシュ プレビューをポリゴンに]を実行してからレンダリングする機能を提供しています。

Pencil+ 4 メニューの[Pencil+ 4 レンダリング設定ノードを追加] 

2 ラインをレンダーエレメントだけに出力したい

After Effects などのコンポジットソフトでラインとマテリアルを合成したい場合に、通常のレンダリング画像にはラインを描画せずレンダーエレメントだけにラインを出力したい場合があります。
レンダーエレメントにだけラインを出力したい場合は、PencilLine ノードで[レンダーエレメントのみに出力]を ON にしてください。

レンダーエレメントのみに出力 ON

3 ラインをアンチエイリアスなしでレンダリングしたい

レンダリングした画像の色を Photoshop や After Effectsで変更したい場合、ラインにアンチエイリアスを掛けたくない場合があります。
Pencil+ ラインでアンチエイリアスをかけずにレンダリングしたい場合は以下の設定を行ってください。

  • [オーバーサンプリング]を 1 に設定する
  • [アンチエイリアス]を 0 に設定する

オーバーサンプリング OFF
アンチエイリアス 0

ラインの OFF のレンダリング画像

4 レンダリングを速くしたい

ラインのレンダリング時間を少しでも速くしたい場合があると思います。必要に応じて以下の設定を変更してください。

  •  [オーバーサンプリング]を 1 に設定する
  •  交差を OFF にする

4-1 [オーバーサンプリング]を 1 に設定する

オーバーサンプリングは細いラインや密集したラインを綺麗に描画するための設定です。値を 1 にするとエイリアスが目立つことがありますが、メモリの使用量が少なくなりレンダリング時間が速くなります。

 

オーバーサンプリング 1

4-2 [交差]をOFFにする

ラインの検出設定のなかで最もレンダリングに時間がかかる設定が[交差]です。[交差]をOFFにするとラインは描画されなくなりますが、レンダリング時間が速くなります。
[交差]の代わりに[スムージング境界]や[選択エッジ]を使用するなど、他の検出設定を使用してラインを描画するためにモデルを工夫する必要があります

交差 OFF

5 Maya ソフトウェア以外のレンダラと組み合わせて使用したい

Pencil+ は Maya ソフトウェア上で動作するプラグインです。このため他のレンダラで Pencil+ マテリアルやラインを使用できません。しかし、レンダービューに追加されている[Pencil+ 4 ライン レンダーボタン]を使用して、他のレンダラとPencil+ 4 ラインのレンダリング結果を、レンダービュー上で重ねて表示できます。この機能によって After Effects 等のコンポジットソフトに画像を読み込まなくても、 Arnold※1 や V-Ray※2 のマテリアルと Pencil+ 4 ライン を組み合わせて使用した場合のレンダリング結果を Maya 内で確認できます。

※1 Maya 2023.2から Arnold を使用する場合は、従来のレンダービューを表示できなくなりました。
※2 V-Ray はデフォルトで [V-Ray VFB] を表示します。Maya のレンダービューを表示する場合は、レンダー設定で[Use V-Ray VFB]を OFF に設定してください。

レンダービューの[Pencil+ 4 ライン レンダーボタン]
レンダラは Arnold が設定されている。Arnold のシェーディング結果の上に Pencil+ ラインが描画されている。

6 透明な部分の境界にラインを描画したい

不透明度マップを使用してマテリアルを透明にした場合に、透明な部分の境界にラインを描画したいという質問をいただくことがあります。残念ながら Pencil+ 4 では髪の毛などのように不透明度マップで透明にしたマテリアルの境界線を描画できません。


[サイズマップ]を使用して、透明な部分にラインを描画しないように設定することは可能です

サイズマップ OFF

サイズマップ ON

Pencil+ for Maya チュートリアル